災害時の口腔ケア
こんにちは!土日も診療している8211DENTALCLINICです
8211デンタルクリニック、
今年度も地域の皆様に貢献出来ますよう、より安心でより丁寧なサポートをさせて頂きたいと思います(*^^*)
本年もどうぞよろしくお願い致します
この度の能登半島地震により、
犠牲となられた方々の御冥福をお祈りするとともに、
被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げます
また、被災された方々の生活が一日も早く平穏に戻られます事をお祈り申し上げます
大きな災害時には、避難所での生活を余儀無くされます
連日テレビから放送される現状に心を痛めてる方も多いのではないでしょうか
避難所では、必要な物資として飲料水や食料が優先され、
生活に必要な十分な水や歯ブラシなどの衛生用品がすぐに手に入らないかもしれません。
もし、お口の中のお手入れが十分に出来ないと、どうなるでしょうか…
こどもは
⚪︎避難所の支援物資には菓子パンや甘いものが多く、歯をみがけず、むし歯になりやすい
⚪︎歯科医院へは行けないため、治療が受けられない
大人は
⚪︎歯みがきが後回しとなり歯周病が進行しやすく、糖尿病などの全身への病気も悪化しやすい
高齢者は
⚪︎お口の機能が弱まり、お口で増えた細菌が誤って気管に入り肺炎になりやすい🟰誤えん性肺炎
歯科医師会によりますと、
熊本地震などの過去の災害で、高齢者を中心とする避難者の多数の方が
口の中の汚れが原因となる「誤えん性肺炎」になったケースが相次いだそうです…
「誤えん性肺炎」とは、食道に運ぶ食べ物やだ液が、誤って気管に入り込み
細菌が肺で繁殖し炎症を起こす病気です
その様なことが起こらない様、
最低限のお口ケアの方法をご紹介!
■水が無いとき
- 水なしでも歯ブラシで口を刺激すると唾液で湿って汚れも落とせます
- 飲料水やお茶があるなら、飲む時に、ブクブクうがいで汚れを落とす
■歯ブラシが無いとき
- お口やのどの働きが弱らないよう、食前・食後に口や舌の体操、あごの付け根やあごの内側のマッサージを 行って唾液を出すことは効果的な方法です
- 口への刺激が脳神経への刺激にも繋がります
◾️水も歯ブラシも無い時
- ハンカチ、ティッシュ、タオルなどを指に巻きつけ、歯を拭い、汚れを取りましょう
◾️水が少ないとき
➀水・約30mLをコップに準備します
➁その水でハブラシを濡らし歯みがきを開始します
➂ハブラシが徐々に汚れてきますので、ティッシュペーパー(あればウエットティッシュ)で
ハブラシの汚れをできるだけ拭き取り、数回繰り返します
➃最後にコップの水で2~3回すすぎます
一気に水を含まず、2~3回に分ける方がきれいになります
断水時、水が不足すると飲料水が優先され貴重なお水を歯みがきに使うことは躊躇します
そうすると口の中を清潔に保つことが難しくなり、
細菌が増殖することで健康に影響を及ぼすことがあります
そのため、出来る範囲で上記のケアをおすすめします
また液体歯磨きは、口内に液体が行き渡りそのまま歯磨きをしたら、その後のうがいは不要な便利な商品です。
水が用意できなくとも、液体歯磨きと歯ブラシさえあれば口腔ケアは完了します⭐︎
水が貴重な災害時にはとてもありがたいですね
液体歯磨きと似たもので洗口液がありますが、
洗口液は通常の歯磨き後に口に含んで使用するもの
パッケージの裏側に「液体歯磨」「洗口液」と記載があるので購入時に確認してみてください!
災害への備えとしては意外と後回しにされがちなのかもしれません。
口腔ケアグッズは、口の中のトラブルや感染症から身を守るために必要なアイテムです
ご家庭でもこちらを災害用備蓄袋にしのばせておくと安心かと思います!
被災地におきましては、1日も早い復興と、
穏やかな日々が早く訪れることを心から願っています。
参照
防災ニッポン
SUNSTAR
日本歯科医師会